前回,　前々回は　中学3年の英語教科書の一部の対訳(MBAシカゴの塾生の反英訳訓練用に用意したもの）を掲載しました。
MBAシカゴの塾生は　英会話を習得目的で来塾している社会人も含め　それらの英文を何度も音読した後に　この対訳の一文一文を英作文の問題と思って思い出し、あるいは　頭の中で素早く考え口に出して言う訓練をします。
それは　その一文一文を言えるようになるだけでなく　単語を変えて　別の文章も頭の中で英作文して言うための訓練でもあります。

このように　中学3年の英語教科書のほとんどで訓練すれば　ネイティブに伝えたいことは　ほとんど頭の中で即座に　英作文して口に出して言えるようなります。

また　完璧には言えない時でも、　ある程度まで言おうとすれば　かえって　ネイティブから　こういう事を言いたいのかと　助け舟を出してくれるようになり　会話はどんどん続くことになります。

それだけ　ネイティブも　意義のある会話はしたいと思っているのですし、知りたいことは教えて欲しいと思っているのです。

そして　ひとたび会話で有意義な情報交換ができるようになると　ネイティブから学べる英語も加速度的に増えていきます。

もう一度繰り返します。
英語で話をするとは　頭の中で英作文して口に出して言うことです。

だから　反英訳訓練が絶対的に必要なのです。

これで　中学の英語教科書を対訳及びCD付きにして反英訳訓練をするだけで　日本人の英語難民状況は一気に解決する　という私の主張は　充分納得していただけるものと思います。

これだけで　明治時代から続いてきて　近年さらに悪化している日本人の英語難民問題は一気に解決します。

近年　さらに悪化しているのはなぜだか分かりますか

それは　発音とかイントネーションとかは　ALT に任せたつもりになっているのか　中学、高校で　英語の先生方が音読をしてあげないし、そのせいか生徒も音読をしないからです。

英語は文字で覚えるだけでなく　音も同時に覚えていかなければ　理解度と記憶力が格段に下がります

このことは　今の日本の英語教育の最大の問題点です。
でも　いまここで議論をするには横道にそれすぎるので　もう一つの大きな問題である英語の発音の教え方と合わせて　後でお話しします。

さらに言わせていただくと　高校の英語の教科書は　対訳、解説　及びCD付きにすべきです。
そうして　生徒たちには　できるだけ容易にかつ迅速に3合目（訳せる）段階に　到達させてあげて　今までの英語の予習時間の半分でも音読　反英訳訓練に充てれば
１）大学入試の英語の平均点は30％以上アップし
２）高卒の30％以上が　ネイティブと　かなりの高度の議論をできる英語力が身につく
でしょう。
MBAシカゴの塾生は実際にそうなっています。
でも　この議論を納得していただくには　さらに詳しい説明が必要でしょうから　これも後に回します。

今回は　本当は　中学1年　及び2年の英語教科書を紹介し　それらの音読及び反英訳訓練でも　英語でネイティブと会話をするうえで　極めて役立つものであるということを紹介していくことにしていたのですが、前置きが長くなりすぎましたので　次回に回させていただきます。
申し訳ありません、次回は早急に掲載します。