前回までは10回にわたり、
(1)
日本人がほぼ全員英語難民であること、
即ち、あなたが あの人は英語がペラペラと思っている英語資格試験上級合格者でも 語学留学者でも、はたまた長期滞在経験者でも ほとんどの人が 挨拶や 用事が済んだ後は、 英語で会話を続けることができず 黙りこくってしまったり 聞かれたことにまともな返答ができていない状態であること。
(2)
それは、英語で話をするとは 言いたいことを 頭の中で英作文して 口に出して言うことであるのに、
日本の英語教育は 単に訳せるレベルまでしか訓練しないからであること、
即ち、日本では 学習後にその英文をどのように活用できるかというと、単に訳せるだけで、その英文を日本語訳から 頭の中で英作文して言うことも、書くことも、聞き取ることもできない状態あること。
また 英会話学習も それだけでは 言える英文量が極めて少なく(中学3年の英語教科書の百分の一ないし千分の一以下)、覚え方も一文一文単独で覚えて行くので、覚えた以上のことを 頭の中で英作文して口に出して言おうという気持ちにはならず、会話を続けていく気持ちには到底なれないこと、
また、そのうちに 覚えたことも忘れてしまいかねないこと。
(3)
単に訳せるだけのレベルから、頭の中で英作文して口に出して言えるレベル(英語で会話を続けられるレベル)にするには 音読及び反英訳訓練が絶対に必要であること、
これら無しでは 野球でいえば ミーティングはしたが ノックも バッティング練習も 練習試合も 全く無しで 公式戦をするようなものであること(英語での公式戦とは 実際にネイティブと直にやり取りする場)、
そして この訓練をしたうえでないと、語学留学もホームステイも得るものがほとんどないこと。
(4)
この音読、反英訳訓練には中学3年の英語教科書レベルが最適であり、これにより おおよそのことは言えるようになるだけでなく 何でも言いたい事を 頭の中で英作文して口に出して言おうという気持ちになり、初めてネイティブと話す際でも 会話をどんどん 続けていくことができること、
そしてそんな例が
MBAシカゴでは、中学生、高校生、一般社会人の生徒さんで 頻出していること。
(5)
またなぜ中学3年の英語教科書かというと、 日本人が 普段 会話で使う英語は 中学3年の英語教科書レベルの英文が一番多く しかも文型、表現様式ごとに かなり整理をして大量に習得できること、
さらには それをもとに 新たに自分が言いたいことを 頭の中で英作文して口に出して言えるようにもなること(中学1,2年で習得できる英語は 中学3年の英語教科書にも ほとんど集約されているので中学3年の英語教科書だけで充分、と言っている次第)。
を話してきました。
即ち、表題通り
英語難民は中学3年の英語教科書一冊で解消できる ❕です。
今回からは中学3年の英語教科書で 実際に どんなレベルの英文が使われているかを、2,3回に渡り紹介していきます。
ただし
MBAシカゴの72歳の代表者(兼 唯一人の講師)による日本語訳のみですが。
興味のある方は 教科書を買って 音読、反英訳訓練をトライしてみてください。
もとのその英文を何度も音読し、 その後で この対訳からもとの英文を頭の中で英作文して口に出して言えるようになるのは それ程難しいことではありません。
また 逆に これだけの事を言えるようになったあなた自身を 想像してみてください。
中学3年の英語教科書だけで、この50倍近くの英文を 日本文から 頭の中で即座に英作文して口に出して言えるようになるのです。
それだけではありません。 それらの英文を 文型とか、表現様式別に整理して覚えていけるので、
忘れにくいだけでなく、新たな単語で新たな英文を作る助けにもなります。
その
文型、表現様式別の整理は 実際の中学3年の英語教科書の例を このニュース覧に 2,3回ほど掲載した後で、私
(MBAシカゴの72歳になる代表者、兼ただ一人の講師)なりに 分かり易くまとめて掲載していきます。
残念ながら、日本の英語教科書は その
文型、表現様式別整理が、如何に
反英訳訓練=英作文に役立つかの意識が少なく いまいちわかりずらいので。
それはそうですよね、 教科書を出している出版社はもとより あらゆる英語指導者が 中学の教科書が反英訳訓練に使われるなど夢にも思っていないのですから。
ちょっと今回の文章が長くなりすぎました。
中学3年の英語教科書の私の日本語訳文は、次回に回させてもらいます。
(メイン画像にあるものです。)
ごめんなさい。 2、3日で掲載します。