日本人は　ほぼ全員が英語難民です。
ここで　英語難民とは　英会話学習で覚えた程度のことは言えても　それ以上のことは　自分の言いたいことを　自分の頭の中で英作文し口に出して言うことのできない人も含まれます。
なぜなら　そんな人は　表向き英語が話せそうに見えても　挨拶とか簡単な要件が済んだ後は　自分から何の話も出来ず　また聞かれたことに　意味のある返答ができず　すぐに気まずい雰囲気になってしまうからです。

その意味で　日本人は　一流大学卒業者も　英語資格試験上級合格者も　はたまた留学経験者もほぼ全員が英語難民です。

どうしてでしょう。　
それは　中学3年の英語教科書レベルの英語でさえ　訳せたら終わりの状態のままだからです。
すなわち　活用力ー3合目のままだからです

数か月の反英訳訓練で、中学3年の英語教科書の活用力ー10合目（反英訳ができる）に達すれば　極めて多くの英文を日本語から言えるようになると同時に　それ以外のことも　頭の中で英作文し口に出して言う訓練ができ、英語難民を解消できるというのに！！
（即ち、解決策はそこにあるのに！！！）

これから数回は　高校在学中（卒業後の春休みも含めて）にネイティブとほぼ対等に会話できる経験を持った例をいくつか紹介します。

佐倉市の県立高校のSさんの例

Sさんは　６年ほど前に　高校1年から来塾し始めました。
MBAシカゴで教科書、難解な副教材を短時間で活用力－5合目(音読をくりかえし、音読のスピードで文意がよく理解できるレベル）にまで達していたこともあり、学校での英語の成績は急上昇し　高校2年の夏休みに高校で選抜され　オーストラリアへのホームステイを勝ち取りました。
時間的に1ヶ月もなかったのですが、中学3年の英語教科書の3分の1程度の量の反英訳訓練をしました。
その時の　Sさんの　英語の難易度ー活用力表はメイン画像のようになっていたと思われます。
中学3年の3分の1程度だけが活用力ー10合目に達していた程度と思われます。

帰国後　Sさんは　反英訳訓練で　頭の中で英作文し口に出して言う方法がわかっていたので　スムーズにとは言えませんが　色々の話することができ　ホームステイ先からも　今までなかったほどに　日本のことや　高校生活のことが分かった、と喜んでもらえました、とのことでした。
これは　Sさんが　英語は5文型しかなく、その文型に　主語、動詞、目的語あるいは補語といった要素をあてはめていけば　おのずと意味を成す英文ができるということ理解し、かなりその訓練をしていったからです。
またSさんは　自分が言わんとして　例えば　動詞に何を使っていいかで話が止まりそうになると、ネイティブの方から　色々サジェスチョンがはいったりして、どんどん手助けしてもらえました、とのことでした。
そして　それのおかげもあって　会話がどんどんはずみました、とのことでした。
そうです。　このように、どんどん頭の中で英作文し口に出して言わんとすると、ネイティブも聞きたいから　どんどん手助けしてくれるのです。
反対に、英会話学習で習っただけの英語力では、即ち、言いたいことを　頭の中で英作文し口に出して言う訓練をしていないと　挨拶や要件が済んだら　ネイティブの方でも　話のつなげようがないのです。　そして　気まずいことになってしまうのです。

Sさんは　その後　英語以外の科目がまだ合格レベルでないのでそちらを集中勉強したいと言って　高校３年の前半で当塾を止めて行きましたが、　高校の英文法の例文等を　日本語訳文から言えるようにして、反英訳訓練は続けていくとのことでした。　
そうしておけば　今度海外に行く際には　教養のあるネイティブと議論さえできるようになるよ、と話しておきました。

次回も　ネイティブに　色々なことを教えてきた高校生の例をいくつかお知らせしたいと思います。