英文の習得度（＝活用力）は
(1) 英文の難易度　（X軸）
(2) その英文の習得度（=活用力）　（Y軸）
に分けて考えます。

(1)の難易度については　X軸に置いていきます。　
難易度ー１　中一英語教科書レベル　　
難易度ー２　中二英語教科書レベル　　
難易度ー３　中三英語教科書レベル
難易度ー４　高一英語教科書レベル
難易度ー５　高二英語教科書レベル
難易度ー６　高三英語教科書レベル
難易度ー７　大学入試レベル以上　及びその他まとめて。

難易度―１から３までで習得できる英文量は　ネイティブと対等に会話をすすめるに充分な量です。
すなわち、中三教科書までを充分に活用できるようになれば（活用力ー９、10合目に達すれば）
ネイティブと　充分対等に会話を進められるのです。
　
一方　英会話教室で習得できる英文量は　難易度－3までに習得できる英文量の百分の一以下です。　
だから　英会話学校で英会話を学習した程度では　挨拶を交わしたり　学習したシチュエーションが終わった後は　話をするにしても　頭の中にそれ以外何もなく　困ってしまうのです。

難易度ー４で活用力ー９ないし１０に達すれば、ネイティブの知識人と議論のできるレベルになれます。
でも、　英語難民から脱却するためには　まずは難易度ー3までの活用力を磨けば充分です。


(2)の活用力（それぞれの難易度における活用力）については　大雑把に次のようにY軸に置いていきます。　　

活用力ー3合目　
英文を読んで訳せる、あるいは聞いて曖昧だけど少し推測できるレベル。
日本では　どの難易度の学習でも　この活用力のレベルが　ほぼゴールになっていて　それ以上の訓練はしません。だからその英文の意味はわかるけれど活用できない、すなわち　どの難易度のレベルの英文でも言いたい時に、頭の中で即座に英作文して　口に出して言えるようには　全くなっていないのです。
だから　大学卒業者（残念ながら英文科卒業生のほとんども）も　英語資格の上級試験の合格者も　難易度ー3のレベルの英文すら　頭の中で即座に英作文して　口に出して言うことができないのです。
だから英語難民なのです。

活用力―5合目　
すらすらと英文の音読ができ　その音読のスピードで　文意もわかるレベルです。　
それは　3合目から音読を４－５回繰り返せば可能です。
このレベルでは　どの難易度のレベルにおいても　速読ができるようになります。
　
活用力ー7合目　
音読をしながら　その英文をつくっている部分部分が　5文型のどの構成要素（主語部、動詞部、目的語、補語、修飾句等）かも区別して意識できるレベルです。
このレベルには　5合目からさらに音読を４－５回繰り返せば可能です。
このレベルになると、ヒアリングはかなり容易になります。
なぜなら音読のスピードで　文意や英文の構造まで理解しているからです。　ヒアリング力とは　耳の問題ではなく、英語の理解力とそのスピードの問題だから　ヒアリングも容易になるのです。
　　　
活用力―８、9、10合目
英文に　日本語の対訳をつけて　その対訳からもとの英文を言えるように訓練（反英訳訓練）をします。英文の難易度にもよりますが、中三英語教科書レベルなら　数回トライすれば９から10合目に到達できます。　それで　ネイティブと対等な会話ができるようになります。ヒアリングでは相手が次に何を言おうとしているか推測できる程になります。


難易度ー3のレベルで　活用力―10合目に達すれば　英語難民問題は解決できるのですから　その気になれば　割と簡単に日本人の英語難民問題は解決できるのです。

高一教科書レベルで活用力９ないし１０合目に達すれば　ネイティブの知識人と対等な議論さえできちゃいます。

次回は　音読や反英訳が　野球でいえば　コーチに口頭で教わったたことを　ノックを受けたり　バッティング練習をしたりして身に着けていく反復練習に当たるということを　お話しします。
日本人は　英語では　ノックもバッティング練習もなしで　甲子園を目指させられている　というわけです。
おかしいとは　思いませんか？
　　
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