2015年5月8日。
金曜日の夜、試合開始に少し遅れて大田区総合体育館に到着すると、体育館の外まで聞こえる声援。
あれ？　この声援はもしかして…。
会場に入って納得。それは聞きなれたジェッツの応援でした。
そして試合は12-7と千葉ジェッツがリード！
第1ピリオドは非常にいいリズムで、ジェッツらしさが光り、19-10とリードして終了しました。

第２ピリオドに入ると、日立東京が本来のスピードを取り戻し、逆にジェッツはタフショットを強いられるようになります。徐々に縮まる点差。
リング下に立ちはだかる竹内譲次選手のブロックショットやリバウンドに苦しめられ、またファウルが重んでフリースローを多く与え、34-35と逆転を許して前半を終了しました。

第3ピリオドに入っても全員で果敢にボールに飛び込みますが、日立東京が固いディフェンスからリズムを掴み、点差を広げにかかります。
千葉ジェッツがゾーンディフェンスにしたところで、伊藤駿選手が立て続けに３ポイントシュートを決めて、完全に日立東京のリズムに。44-52とリードされて最終ピリオドへ。

第4ピリオドは、開始早々に小野龍猛選手が３ポイントシュートを決めました。ジェッツが波に乗るパターン！　続いて上江田勇樹選手が３ポイントを決めて、渾身のガッツポーズ。
2点差まで詰め寄ったものの、ジェッツに見え始めた小さなミスを見逃さずチャンスを必ずものにするのが、今季の日立東京の強さ。再び点差を広げ始めます。
しかしここで引き下がらないのが今年のジェッツです。アグレッシブに日立東京に立ち向かい、ついにはジャスティン・バレル選手のミドルシュートで大逆転！　ブースターの盛り上がりも最高潮に。
が、今年の日立東京は強かった。アキ・チェンバース選手が３ポイントシュートを決めると、千葉ジェッツの追撃はヒラリと交わされ、あとちょっとのところで追いつけずに69-73で試合終了。
見ごたえのある手に汗握る初戦は、ジェッツが歯車をカチッと合わせようとするところを日立東京に拒まれ、惜敗で終わったのでした。

レジー・ゲーリーHC
「今日は選手がファイトを見せてくれて、勝つチャンスがあった試合でした。上のシード相手と戦うときはたくさんのチャレンジが待っているとわかっていましたので、今日は一致団結して頑張りましたが、力及びませんでした。チームを誇りに思います。
最後の１プレー、２プレイでうちに転んでいれば結果は違っていたかもしれません。日立東京のアキ・チェンバース選手のプレーが、この試合を左右しました。彼は３ポイントの名手です。
今日インサイドで思うようにプレーできなかった点について、明日はまずしっかりボールをインサイドに入れることから始めます。今日は相手選手のフィジカルなプレーに対して感情的になって冷静さを失い、ターンノーバーになったり転んでしまったりということがあったので、明日はそういうことがないように。
両チームとも非常にハードにフィジカルにいい試合をしました。日立は本当にいいプレーをしたと思います。それはしっかり評価すべきことです。日立もリーグで一番のディフェンスのチーム、我々は２番目にディフェンスがいいチーム。しかし、フリースローのカズが、日立東京の２５に対して、我々が７と差があった点が、試合を難しくしました」

西村文男選手
「最後のリックへのパスもそうですが、あと一歩というところで逃しているところが多かったです。今日に限って言えば、日立の流れが最後に来たということですね。
今日はアウェイでしたけど、試合をしていて、日立のファンの方より大きい声援が聞こえてきました。
明日もチーム一丸となって戦いますので、一緒に闘ってもらえたらと思います。引き続き熱い声援をお願いします」

そばで一緒に話を聞いていたのはジャンボくん！
「ジャンボくん、ありがとうね。あしたもう一回チャンスあるから、一緒に戦おうね」

小野龍猛選手
「レギュラーシーズンとプレーオフと、試合にさほど違いはないと思ってやっています。が、最後のところで歯車がかみ合わなかったというところが、優勝に向けてというのがまだまだ甘いんじゃないかなと思います。
熱く泥臭い試合が自分たちのスタイルであって、それをやってこそ自分たちの試合。そしてそれを４０分間継続できなければ勝てない。そこをしっかりやっていくのが目標です。
点差が離れたときもみんな下を向かず、また逆転できると信じてやっていました。最後の最後で逆転され、あと一握りでしたけど、明日勝って、代々木に行けばいいということですね。
ファンのみなさんあっての千葉ジェッツなので、たくさんのファンの人たちが来てくれたことが自分たちの後押しになりました。チーム・スタッフ・ジャンボくんも含めて、みんな応援してくれるのが後押しになっているので、明日引き続き頑張ります。
勝てる手応えはもちろんありましたが、いい試合しても勝たなければ、負けは負け。勝ってこそ強いチーム。いい試合をして、そして勝つ。引き続き熱い応援よろしくお願いします」

そして、「ジャンボくんはいつも応援してくれているので、いい仲間です、いいチームです」ということで、ジャンボくんといっしょに撮らせていただきました！

第2戦の様子は次回お伝えします！