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GO!GO! 千葉ジェッツ

「新リーグで千葉ジェッツの真価が問われる」島田慎二代表

公開受付で千葉ジェッツが新リーグへの入会申込

2015/04/06

千葉県初のプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」の情報をお届けします。

「トップリーグ1部にふさわしい球団に引っ張っていく」

川淵三郎チェアマンとガッチリと握手を交わす千葉ジェッツ・島田慎二代表
川淵三郎チェアマンとガッチリと握手を交わす千葉ジェッツ・島田慎二代表
4月3日に行われた「一般社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ設立記念セレモニー」において、新リーグに入会申込をするチームの公開受付も行われました。
もちろん、千葉ジェッツも、島田慎二球団代表が申込書を提出しましたよ!
セレモニー終了後にお話をうかがってきました。
― 今日どのような気持ちでセレモニーに参加なさいましたか?

「bjリーグで一緒にやっていた代表者の方と、NBLでいま一緒にやっている代表者の方が、総出で顔を揃えるのを見て、改めてみんなで力を合わせてリーグを盛り上げていかなければいけないと思いました。そして千葉のチームとして、頑張ってきっちり結果を残していかないといけないと身が引き締まる思いでした」

― 唯一、bjとNBLの両方を体験していらっしゃいます。リーグ統一の可能性をどのようにご覧になっていましたか?

「bjとNBLがこうやって一緒になる時期は、そう遠くないと思っていました。ただ、こんなに早くなるとは思っていませんでした。FIBAからの国際試合出場停止という制裁をきっかけに、川淵さんというリーダーシップのある方が来て、それが早まりました。
bjを出たときには、面白くなくなったとか、なんで出るんだとか、いろいろ言われました。しかしこうやって統一リーグができたときに初めて真価が問われ、競技力や戦い方において、絶対ポジティブに評価されるときが来ると信じていました。そういう意味ではこういうステージが来て、千葉が先に来ていろいろやってきたことが評価されるタイミングになっているのかなと思います」

― 気になるのは5000人収容のアリーナについてです。

「新リーグ参入に際して、財政やアリーナ規模の問題は基本的にクリアしているので、実は唯一頭が痛いのがホームタウンについてです。
船橋市か千葉市のどちらかをホームタウンにするということはもう決まっています。アリーナのキャパシティが到達するのはこの2つだけなので、そのどちらかを選ぶことになります。
今日の話で、船橋アリーナも仮設シートや立ち見を含めれば5000人をクリアできる規模にあると思っています。が、船橋アリーナが5000人に達していないとされてしまえば、千葉市しかありません。その判断は4月中に決定をしなければいけません。
今まで育ててもらった船橋市と、キャパシティの大きい千葉ポートアリーナを有する千葉市と、どこのアリーナにするか、イコール、どこをホームタウンにするか。今まですべての市と交流してきたのですが、新リーグではホームタウンを明確にすること必要で、すごく難しい問題です。今回の参入で、それだけが悩みです。
体育館のキャパシティをクリアしたとして、それ以外にバスケットボール協会の協力体制や、行政やメディアが協力して街をあげて応援する体制があるか、など細かい基準がありますので、そこをクリアしていくことも必要です。
街を上げて今後5年、10年、地元でジェッツを応援するという体制が、実はすごく大事です。アリーナは絶対条件の部分で、その上で体制が整えば、船橋市が第一候補であることは間違いないです」
― 県内各地で試合を見られなくなるのは、淋しいと感じています。

「県内全域をまわることがスタンダードになっているジェッツなので、それがなくなるのは淋しいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。が、野球の千葉ロッテマリーンズも、サッカーのジェフユナイテッド市原・千葉も、ホームタウンを持っています。本来、スポーツ球団が発展するにはホームタウンがしっかりしていることが絶対必要だと思います。今回はバスケ界を大きく発展させようとしているので、理にかなっていると思います。
近場で試合を見せられなくなりますので、遠くても見たくなるような球団になって皆さんを迎え入れたいと思います。また、オフシーズンに選手が各地の学校をまわって、みなさんと触れ合うことで補っていきたいと思います」

― 下部組織保有の話もでています。

「下部組織は、いまのスクールやエクスドリームではなく、サッカーのユースのようにU-18などと年代別にしっかりとした育成の仕組みを作らないといけません。この部分はいまのところ足りているチームはどこもないのですが、今後整えていく部分です。ここは参入の絶対条件ではなく、今後整えていく部分です」

― 新リーグ参入について、ファンの方へ意気込みを。

「嬉しいですね。うちが申し込んで嬉しいというよりは、こういうふうになっていくべきだとずっと言っていたので、スタートラインに立ったこと、そこに参加できることが嬉しいです。1部になってほしいと当然望まれているので、1部にふさわしい球団になります。みなさんが、自分の応援するチームがトップでやっている、プレーオフに出るチームだ、と言えるように引っ張っていきますので、引き続き応援をお願いいたします」

シーズンは終盤に差し掛かっています。選手の皆さんから新リーグについて不安の声があがることは特にないそうで、目の前の試合に集中できているとのこと。シーズンが終わって来季契約の時期になれば、ちょうど新リーグで1部・2部・地域リーグのどこに所属するかが決まるころで、「しっかりと話をしたい」とのことでした。
岩手ビッグブルズは、盛岡市長の谷藤裕明氏も登壇。
岩手ビッグブルズは、盛岡市長の谷藤裕明氏も登壇。
さてさて、他のチームについても少しお伝えしましょう。

公開受付では、球団代表のほか、ヘッドコーチや選手が登壇するチームもありました。
税制面の優遇やアリーナ施設の優先的使用については、行政サイドの協力が必要とされています。
盛岡市長は、「岩手国体のために建設中のアイスリンクを、国体終了後にバスケ用にして提供したい」と、熱い想いをアピールしました。
広島ドラゴンフライズは、佐古賢一ヘッドコーチも登壇。
広島ドラゴンフライズは、佐古賢一ヘッドコーチも登壇。
アースフレンズ東京Zは、渡邉拓馬選手も登壇。
アースフレンズ東京Zは、渡邉拓馬選手も登壇。
囲み取材を受ける秋田ノーザンハピネッツ・水野勇気社長
囲み取材を受ける秋田ノーザンハピネッツ・水野勇気社長
5000人収容アリーナの保有という条件提示を受けて、さまざまな立場の方が反論とも取れる発言をしてきました。囲み取材では、そのことに質問が集中する場面も。そのうちの一つが秋田ノーザンハピネッツです。
しかし、秋田県といえば、強豪・能代工業を有し、数々の名プレイヤーを生み出してきたバスケ王国。このバスケ王国にプロチームを創設した球団社長には、新リーグへの想いがあるはず。
新リーグへの意気込みを聞きました。

「我々としては、バスケ王国の秋田から、一年目から新リーグ1部に参入を果たしたいと思っています。そこに向けてしっかり動いていって、来年10月には1部でブースターのみなさんと一緒に闘っていきたいと思っています」

リーグは違えど、バスケットボールへの想いは一つ。今後、前へ前へと状況が進むのを見届けていきたいと思います。
なお、4月3日公開受付を行ったのは、以下の24チーム。申し込みや追加資料の受付は4月末まで、その後入会審査が行われ、7月にはトップリーグ(1部・2部)と地域リーグのどこに所属するかが決まります。今後の動きに目が離せません。

【NBL】千葉ジェッツ、レバンガ北海道、つくばロボッツ、リンク栃木ブレックス、和歌山トライアンズ、兵庫ストークス、広島ドラゴンフライズ
【bjリーグ】青森ワッツ、岩手ビッグブルズ、秋田ノーザンハピネッツ、富山グラウジーズ、金沢武士団、信州ブレイブウォリアーズ、埼玉ブロンコス、浜松・東三河フェニックス、滋賀レイクスターズ、大阪エヴェッサ、バンビシャス奈良、島根スサノオマジック、ライジング福岡、琉球ゴールデンキングス
【NBDL】東京エクセレンス、アースフレンズ東京Z、東京八王子トレインズ

※設立報告や質疑応答の模様はコチラをご覧ください。