8月24日に行われた「八千代ふるさと親子祭」にて、千葉ジェッツが公開練習試合を行いました。
今季、ブースターの前で試合をするのはこれが初めてとあって、ワクワクしながら会場に向かいました。

1階で観戦するみなさなんは、体育館の床に座って、なんともほのぼのとした光景です。

対戦相手は、豊田通商ファイティングイーグルス名古屋（NBDL）！　JBL2において何度も優勝している力のあるチームです。

スターティングメンバーは、今年から千葉ジェッツに加入した選手5名が名を連ねました。
不思議なことに、メンバーがかわっても、ジェッツらしさがかわらず保たれている…という印象を受けました。

第1Q、第2Qと、なかなかシュートを決めることができず、リードを許します。
田中健介選手（PG・背番号9）の集中したディフェンスや力強い気迫あふれるオフェンスは目を見張るものがありました。
ジェッツが落ち着いた試合運びをし、ディフェンスのシステムが機能しはじめても、相手が無理な体勢からうつシュートを決めてくるので、なかなか点差が縮まりません。
そんな中で、宮永雄太選手（G・背番号7）のキレのある動きとスピードがチームを活気づけます。

前半は、30対37と7点ビハインドで折り返しました。

後半に入ると、開始早々に、小野龍猛選手（F・背番号34）のインサイド、アラン・ウィギンズ選手（F・背番号23）、上江田勇樹選手（F・背番号22）のミドルと立て続けに得点を決め、一気に同点とします。
前半よりパス回しも早く、リバウンドもとれるようになってきました。

ここからは抜きつ抜かれつ、なかなか振り切ることができず、接戦となります。

ルーズボールに身を投げ出して飛び込む上江田選手、きれいな放物線でシュートを決める一色翔太選手（G・背番号1）、終盤に向けて勢いが出てきました。

第4Qも残り20秒を切り、59対61と2点リードを許す展開。宮永雄太選手がファウルゲームを仕掛けて、時計を18.7秒でとめます。相手のフリースローが入り3点ビハインドでレジー・ゲーリーHCがタイムアウトを要求。

誰が3ポイントを打つのか、息を呑んで見守るサポーターが見たのは、田中健介選手からのパスを受け、シュートチェックを受けながらも決めた上江田選手の同点3Pシュートでした！

この時点で、残りはたった8秒でしたので、直後の相手の攻撃で入れられたら敗戦という場面でディフェンスに成功、相手のシュートが落ちたところで残り1秒。

リバウンドから宮永雄太選手にパスが渡り、なんとハーフライン付近から狙い澄ましたシュート！

会場が静まりかえる中、スローモーションのようにボールが伸び、リングに吸い込まれました。
ブザービーターで、劇的大逆転勝利です！！

もちろん会場は大歓声に包まれました！
ふと我に返ると、リング下でカメラを構え、宮永選手が放ったボールを正面から見つめていたのに、「入れ！」と声に出してつぶやいて祈るような気持ちでいたため…シャッターを切り忘れてしまいました。

過去の勝ちきれなかった試合を思いだし、その鬱憤（うっぷん）をはらすかのようにスカーッとしたのは、私だけではなかったはず。

試合後のハイタッチは、選手もブースターも笑顔でしたね！

とは言え、チームとしての完成度はまだ高くなく、収穫も課題もあった試合だと思います。
プレシーズンゲーム、そして開幕に向けて、どんなチームに仕上がるのかとても楽しみです！

試合後にヘッドコーチと宮永雄太選手にお話をうかがいましたので、次回お届けします。